チポトレ (CMG) 2026年第2四半期:営業利益率15.7%、自社株買いが利益剰余金を消失させる
チポトレの表面上の数字は安定して見える――売上高は9.3%増、GAAP希薄化後EPSは$0.32で横ばい――市場はこの四半期をコンセンサス超えと受け止めた。既存店売上高は前年の4.0%減から一転して2.2%増となり、来客数は2四半期連続でプラスに転じて+1.0%を記録。調整後EPSは$0.33と$0.32のコンセンサスをわずかに上回り、経営陣は通年の既存店売上高ガイダンスをほぼ横ばいから低一桁台の増収へと引き上げた。しかし利益の実態はより厳しいものを示している。営業利益率は18.25%から15.70%へと低下し、第2四半期として2年連続の低下となった。2024年第2四半期のピーク19.71%からは4.0ポイントの後退だ。来客数は回復しているが、店舗単位の収益性は回復していない。
EPSが維持されたのは、もっぱら希薄化後株式数が前年比5.3%減少したためだ。この12か月間の自社株買いには、2026年上半期に平均単価$35.94で実施した$1,393,443千の株式取得が含まれ、グロスで3,880万株が消却された(ネット株式数は3,650万株、期首株式数の2.8%の減少)。前年の株式数ベースで試算すれば、EPSは$0.3155ではなく$0.2989にとどまっていたことになる。これが重要な意味を持つのは、今回の開示でガイダンスを引き上げたのと同じ書類の中で、経営陣が米国の食品安全への懸念と地政学的な動向に起因する既存店売上高への「低一桁台のマイナス影響」という新たなリスクを言及しているためだ。
投資家が参照する先例は2016年だ。2015年の大腸菌(E. coli)集団感染事件を受けた2016年第2四半期、チポトレの純利益は$1億3,970万から$2,560万へと82%急落し、既存店売上高は−23.6%、レストランレベルの利益率は28.2%から15.5%へと落ち込んだ。これは現在の状況とは桁違いの水準であり、この比較はテールリスクの上限を示すものであって、将来の予測ではない。

